誰にでも起こりえる、”不安”を緩和する方法

不安によるリスク

ストレス社会を生きる私たちにとって「不安」は向き合うべき大きなテーマです。不安という心理状態はうつ病や不安障害にも関連していき、精神面だけではなく身体面においても自律神経系や内分泌系のバランスが崩れるリスクがあることが知られています。

今回は不安とその対処方法について解説します。ぜひ参考にしてください。

 

不安とは?

不安は「一過性で原因が明確なタイプ」と「ある程度持続的で原因が曖昧なタイプ」の二種類に分かれます。

一過性で原因が明確なタイプ

例えば「明日、運転免許の試験を受ける」という状況から生まれる不安は「試験」という「一過性で原因が明確なタイプ」だといえます。また試験日や合否判定が終わればいったん不安からは解放されるという点で一過性といえます。

ある程度持続的で原因が曖昧なタイプ

一方、明確な理由はないけれど漠然と「このままでいいのかな」「大丈夫かな」といった不安は、「ある程度持続的で不安の原因が曖昧なタイプ」のタイプの不安です。具体的なものとしては不安の原因が不明確なものや将来への不安などが特徴として挙げられます。

また2つのタイプの不安が混在する場合として、たとえばこれから就職や結婚などをする際に起こる漠然とした不安と、環境の変化によって確実に生じる具体的な不安が混在す場合もあります。

一見、不安を覚えることは良くない状態だと考えてしまうかもしれません。しかし、実は不安という感情は私たちにとって重要な役割をもちます。不安を感じた際に、不安を分析して具体的な対処策を講じたり、将来起こり得る問題に備えたりすることに役立つことができるでしょう。

つまり不安は決して悪いことではなく、自分自身を知るためのサインとして捉えることができ、むしろ私たちの生活に対してプラスに働く側面があります。

ただ、プラスに働くのは具体的で対処可能な不安を憶えている場合が多く、持続的に不安が続いてしまうと心身に対して良くない影響を及ぼすことがあります。

 

不安によって起こる健康上のデメリット

 自分では対処しきれない不安が持続することが原因でうつ病や不安障害などの精神疾患を発症することがあります。また自律神経系や内分泌系のバランスが乱れることで「動悸」「めまい」「頭痛」「胸痛」「食欲不振」「不眠」「消化不良」などさまざまな症状が現れることがあります。

 また不安により自律神経系のバランスが乱れると、心血管系への影響がみられ、動脈硬化や血圧上昇といったリスクが上昇することがあります。その他にも内分泌系ではコルチゾールの分泌が増えることで2型糖尿病のリスクが上がったり、呼吸器系においては過呼吸、息切れ、ぜんそくのリスクにつながったりすることがあります。

不安を軽減するためには不安の根本を断ち切ることや対処法を学ぶことができればよいのですが、その他にも疲れた体やこころをリラックスさせて安心感を与えることもとても重要です。

 

不安への対処方法

 

 不安に対処するためには自分自身が抱える不安の性質が「一過性で原因が明確なタイプ」か「ある程度持続的で原因が曖昧なタイプ」のどちらのタイプであるかを分析することが必要です。自分が抱える不安をノートに書き出すなどして言語化することで自己理解にもつながります。

その中で対処可能な不安の場合は具体的な対処策を考え行動することである程度の不安を軽減させることが可能となります。漠然と持続する不安に対してはなるべく不安が増強しないように緩和するアプローチをとることが大切です。

 不安を緩和させる方法としては自律神経の副交感神経を優位に高めるリラクゼーションが有効といわれています。具体的には、深呼吸、入浴、アロマオイルなどリラックス効果が高いアプローチをおすすめします。

 またCBD(カンナビジオール)という成分は不安や抑うつ気分などのネガティブな症状の緩和効果があることが確認されています。最近はCBDを配合したオイルやサプリメントなどバリエーション豊かな製品が開発されており手軽に取り入れることができます。このようなアイテムを活用することで効果的にリラクゼーションを行い、不安の軽減に役立つことが期待されます。

 

 

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