ありのままを受け入れる！マインドフルネスって？

マインドフルネスとは？

過去の経験や先入観といった雑念にとらわれることなく、身体の五感に意識を集中させ、今の気持ちや身体状態に意識を向けること現実をあるがままに知覚して受け入れる心を育むことをいいます。

マインドフルネスは、腹式呼吸や五感を使う体験などを通して、過去や思考、感情にとらわれない心を育成するもので繰り返し行ううちに徐々に身につくといわれています。自分自身の感情的な時や集中力を高めたい時などセルフマネジメントのひとつとして取り入れることができます。

また最近では、Yahoo！やGoogle社などの企業では、ストレスマネジメントを目的としてマインドフルネスを導入し、仕事の成果を生むためのひとつのアプローチとして注目されています。このようにマインドフルネスは日常生活からビジネスのシーンと幅広く活用されつつあります。

マインドフルネスの4つのメリット

1.集中力が高まる

マインドフルネス瞑想を行うことにより集中力が高まると言われています。これは思考に浮かぶ雑念を捨てて集中力を高めるためといわれています。また、それに伴い記憶力や作業の効率化も図れるといわれています。仕事や勉強などでパフォーマンスを発揮したい時にマインドフルネスを取り入れることがおすすめされています。

2.ストレス解消

マインドフルネスを行うことで、不安やストレスの軽減の効果があると言われています。これは腹式呼吸に集中することにより自律神経のバランスを整えることや、自分の中にある不安やストレスをあるがままに受け入れることによると考えられています。不安を認めることで落ち着いて問題に向き合うことができ、結果的にストレスが解消されることが期待されています。

3. よく眠れるようになる

マインドフルネスを行うことで自律神経のバランスを整える効果があるといわれています。腹式呼吸をゆっくり行うことで副交感神経が優位の状態になり、心身がリラックスした状態になります。またマインドフルネスを通して思考や感情の整理が行えることで活動から休息への移行がスムーズに行うことができます。睡眠前にマインドフルネスを行うことで睡眠の質を向上することにつながるといわれています。

4. 抗炎症効果

マインドフルネスには、抗炎症効果もあるとされています。実際に2020年にシンガポール国立大学のテッド博士が報告した研究によるとマインドフルネスは、軽度認知障害のある高齢者の炎症性バイオマーカーレベルを改善したことが示されています。*1)他にもうつ病に関連する炎症反応の改善も指摘されています。

マインドフルネスの2つのデメリット

1. ストレスを悪化させるリスクがある

マインドフルネスを行うことで、ストレスを悪化させるリスクがあると言われています。なぜなら、マインドフルネスを実施することで自身の内面にある不安や悲しみなどのネガティブな感情が湧いてしまうことが要因です。そのような時にはマインドフルネスを一度中断したり、ネガティブな感情を受け流したりすることが必要です。

2. マインドフルネス自体が難しい

はじめからマインドフルネスを自分なりに習得するまでの過程で呼吸や意識をコントロールするまでに困難を感じる場合があります。独学でマインドフルネスを実践することに不安を感じる場合にはインストラクターの元ではじめることをおすすめします。無理のない範囲で継続することで徐々に効果が表れるとされています。

また自然の中など落ち着く環境で実践したりリラックス効果のあるサプリメントなどを活用して行うことも効果をあげるために有効的かもしれません。

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*1)　https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7026149/